CANNONDALE SuperSix EVO カスタムペイント

今回はCANNONDALEのカーボンロードバイクフレームSuperSix EVOをカスタムペイントさせていただきました。

こちらのフレームを上塗り塗装で、メインカラーはソリッドホワイト、ロゴはダウンチューブ左右にブラックのカッティングシールで入れて欲しいとのご依頼です。

目次

作業内容

洗浄~マスキング

まずはフレームに付いた汚れの洗浄から開始します。
洗剤やシリコンオフ等を使用して、フレームの表面は勿論、内部も可能な限り綺麗な状態にします。

続いてフレームの塗分けや、ロゴや塗分け部分に出来る塗装の凹凸と傷を研磨して平滑します。
前後エンド周りやシートポスト差し込み口等、マスキングして塗装しない部分の塗装際は、完成時に現在の塗装カラーが見えてしまわないようにカーボン部分まで削って剥離します。

浅い傷は研磨する事で消すことができますが、削り取る事が出来ない深い傷はパテで埋めておきます。

下処理ができたらフレームをマスキングします。

このフレームカラーは紫外線による変色が大きいようで、ブラックのロゴやグラフィックで隠れていた部分と、露出していた部分の色の差が激しいです。
ステッカー等を貼ると跡が残るので、注意した方が良いですね。

下地塗装

下地塗装は、まずプライマーを塗装し、続いてサーフェイサーを塗装します。

メインカラーがホワイトなので、サーフェイサーもホワイトの物を使用します。
イエローは少々透けても問題ありませんが、カーボンが出ている部分等の黒い部分は透けないように厚めに塗装します。

サーフェイサーが硬化したら傷や凹みが無いかを確認しながら足付けして、下地塗装の完了です。

メインカラー塗装

マスキングを貼り直してメインカラーの塗装です。

メインカラーは僅かに黄黒いホワイトのJPMA:75-90Aです。
ホワイト系の塗装はホコリ等が混入すると目立ってしまうので、細心の注意を払いながら塗装します。

今回はロゴを入れるので、クリヤーを薄く塗装してから強制乾燥で塗料を硬化させます。

ステッカー貼付~クリヤー塗装

メインカラーの塗装からしっかりと時間を空けてステッカーを張り付ける作業へ進みます。

ここで急いでメインカラーの塗装後すぐにステッカーを張ってしまうと、塗装から揮発してくる溶剤がステッカーに阻まれてステッカー内に気泡が出来てしまいます。

ステッカーが貼れたらマスキングを貼り直し、仕上げの上塗りクリヤーを塗装します。

全ての塗装ができたら強制乾燥させて塗装完了です。

ポリッシング~完成

塗装ができたら仕上げのポリッシング作業です。

1500~3000番の研磨布で塗装肌を均し、粗目のコンパウンドから細目へと使い分けてポリッシャーで磨いて完成です。

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