今回は Winspace のカーボンホイール Lun HYPER のペイントリペアをご依頼いただきました。
ホイールが傷ついたので補修したいとのご依頼でした。
フロントホイールの傷は、リムのロゴ「HYPER」の「P」文字の周りです。
傷自体は「P」文字の外にも付いていますが、リペア自体は「P」の文字のみを行います。
リヤホイールはスポークに傷が点在しています。
このホイールはピンクとブルーのカラフルなカーボンスポークが使用されています。
スポークの傷はリペアせず、筆塗用の調色した塗料のみのご依頼です。
目次
作業工程
まずはリムの文字のリペアに取り掛かります。
まずはリペアするロゴのデータを作成し、カッティングプロッターでマスキングシートをカットします。
微調整をしてはカットして実物と比べ、少しずつ形を合わせていきます。
元の文字の線より細い部分があると完成した時に文字の縁が汚くなってしまうので、元の文字より0.数ミリ大きくなるようにデータを作成します。
マスキングシートが出来たら貼付して、傷を埋める作業を行います。
まずは軽くサンディングし、パテで傷を埋めて成形してからサーフェイサーを塗装します。
塗装したサーフェイサーが硬化したらマスキングを剥がし、塗装際を整えてから再度マスキングを貼ります。
この文字は若干ヘアライン加工のような感じになっているので、サンドペーパーで研ぎ跡を入れてからカラーを塗装します。
塗料が硬化したらマスキングを剥がしてリペア完了です。
続いてスポークの塗料を調色します。
調色できたらカラーサンプル用に塗装して、10mlのボトルに入れれば筆塗用塗料の完成です。